ベト嫁とボクの生活日記

ベトナム人女性と結婚してベトナム南部・ホーチミンで生活を始めた日本人の日記

細長ハウスと今何階?

今回は、ベトナムの細長ハウスと建物の階数の数え方についてお話したいと思います。

まずは、細長ハウスについてです。

細長ハウスってコイツは何を言っているんだ?と思われた方も多いかと思いますが、ベトナムの建物(特に築年数高めと見える建物)は間口がとても狭い場合が多いです。
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この画像の場合は一番下の階にテナントが入ったりしていて、アパートか個人宅かよくわかりませんが、とりあえずこういう感じの間口(通りに面した家の正面の幅)が狭い建物がとても多いのです。

どれくらい狭いのか?というと、間口の幅が3〜4m程度の建物が多いです。日本だと間口が少なくとも6m以上の家が一般的かと思われますので、ベトナムの建物はだいぶ間口が狭く感じます。

ただ、その代わりに奥行きがある家が多い為、実際に中に入ると意外にもそこまで狭くは感じない造りになっています。

そこで浮かんでくる疑問は「なんでそんなに横幅を狭くするの?」という点です。先にお話した通り古い建物でも横幅が狭いので、好景気で地価が上がったからという理由は考えにくい気がしますし…。

ちょっと調べてみた結果、どうやらベトナムの土地への課税システムの1つに「間口の幅によって課税するよ!」というものがあり、みんな税金を払いたくないので間口は狭く奥行きのある家を建てるようになったそうです。

そういえば、ベト嫁ちゃんの実家へご挨拶に行ったときにも、実家の構造が 玄関→庭→家→超長い庭 みたいな感じで奥行き丸出しの造りであったことを思い出しました…。

というわけで、細長ハウスが多い理由は「課税されるのが嫌で、間口は狭くして奥行きと高さを追求した結果。」だと分かりました。日本の京都の古い町屋なんかも同じような理由で間口が狭くて奥行きのある構造になったそうですので、どこの国でも昔から行政と市民の戦いはあったのだなぁと感慨深いものを感じました。

 

お次は、ベトナムの建物の階数の数え方についてです。旅行がお好きな方だと、海外のホテルに宿泊した際に1階→2階→3階…の前に「G」という階があるのを見かけたことがあるかと思います。

ベトナムにおいては、北部は日本と同じように1階→2階→3階…と数えますが、南部ではG→1階→2階→3階…という風に数えますので我々の感覚とは1階分ズレることになります。

そういえば、ボクがアパートに到着した日にベト嫁ちゃんが「私達の部屋は2階だから、荷物を2階に運んでね!」と言うので激重スーツケースを日本でいうところの2階に運んだら、「お前は数も数えられないの?ここは1階だよ!」とキレられたことがありました…。

ベトナムのしかも恐らくは南部だけの常識を知らなかったせいで怒られてちょっと理不尽さを感じましたが、お陰で一発でホーチミンの階数の数え方を覚えることができました!(アリガトウ…嫁ちゃん)

ちなみに商業施設やホテルとかはよくわかりませんが、アパートの場合1階部分(ホーチミンで言うG階)は住人のバイク置き場として使われている事が多いです。(ベトナムのアパートではバイクをG階室内に駐車して建物の玄関を施錠する場合が多いです。パクられるので…。)

なお、このホーチミンの階数の数え方については、昔フランスに支配されていたから…とかホーチミンはベトナム国内でも早くから外国人を受け入れていたのでヨーロッパ式に合わせた…とか諸説あるみたいです。

皆さんも、ベトナム(特に南部)に来られた際には「G階」にお気を付け下さい。
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次回は、ベトナムに来て買ったものについてお話したいと思います。