強くなりたくば喰らえ!!!【牛丼を】
今回は牛丼のお話をしたいと思います。
牛丼…。 その歴史は古く、明治時代に文明開化の流れの中で人気を博した牛鍋の締めとして、その汁をご飯にかけた牛めしが起源とされ…以下略。
そんなことはどうでもいいんです!ボクは牛丼が食べたい!
うちの嫁ちゃんは、ボクの贅沢に対してイタリアの絶対的守護神ジャンルイジ・ブッフォン並みの鉄壁の厳しさを誇る為、日本食が食べたいな〜なんていうワガママは中々許してもらえません…。
ちなみに、以前に嫁ちゃん同伴でホーチミンの「すき家」さんに行った際に値段を確認してみると牛丼並盛単品で54,000₫(約300円)だったので、「フォーと大して値段が変わらないね!これなら気軽に食べれるね!」と言ってみましたが、嫁ちゃんの中では外食で日本食のお店に行くのは贅沢!という意識が根深く「たまにしかダメ‼」というお達しが出ておりました。
こちらがホーチミンのすき家さんのメニューです。(なんかラーメンもありました。)
牛丼食べたい…。でも怒られる。隠れてこっそり行くか?見つかったら確実にシメられる…。
あ、そうだ。作ればええやん…自分で!
という訳で、女子力高めのオッサンであるボクはセルフ牛丼作戦を決行すべく、買い物の度に牛丼作りに必要なものを少しずつ紛れ込ませるという姑息な方法で準備を進めました。
しかし、ここで問題発生…。ん~~、肉がない!
肉がないと言っても肉はあるんですよ?正確に言えば、「牛丼に使うような適度に脂がのった薄切り肉がない」のです。
市場でもスーパーでもお肉屋さんを見て回ったのですが、ブロック肉が主体で薄くてもカルビくらいの厚さの肉しか売ってない…。ボクはカルビ丼じゃなくて牛丼が作りたいのよ!
※余談ですが、市場のお肉屋さんは常夏のホーチミンで肉を吊るして売っております。当然排気ガスや虫のソフトタッチを受ける為、多くの人はお肉を洗ってから使います。
スーパーに立ち尽くし、こりゃ完全に詰んだわ…。と肩を落としていたその時、「ちょっとゴメンナサイよー!」という変な発音の日本語が聞こえてきたので、振り返るとそこには中東系の顔立ちの外国人男性が立っていました。
その男性もお肉を買いに来た様子で、「お肉好きなのー?」と意味の分からないことを聞いてきたので、ボクはダメもとで「薄いお肉が欲しいんです…。」と言ってみたところ、「あー、レイトーあるよ。」と言い残しレジの方へ去って行きました。
なんだ?レイトー?→レイトウ→冷凍…。 そういう事か!ナイスアドバイスだ異国の方よ!(何で日本語を話せたかは不明)
心の中で男性にお礼を言ってから冷凍コーナーへ走ると、薄切り肉をロールケーキのようにクルクル巻いた状態で冷凍してあるパックが沢山売っていました!良かった~!
今回は、ボクの1番好きな「吉野家」さん風の牛丼を作る予定でして、薄切り牛肉・玉ねぎ・白ワイン・醤油・砂糖が揃い、残る必要な材料は「ダシダー」のみ!
は?ダシダー?何だそれ?と思い調べてみたところ、韓国で作られている牛肉のダシを顆粒にしたものでした。「まぁ韓国食材屋に行けば売っとるやろ。」と考えて行ってみるとすぐに発見できました。
「時は来た!それだけだ」ということで、材料が揃いましたのでお料理開始。
流れとしては、くし切りにした玉ねぎを熱湯にさらしておく→お鍋に白ワインを入れて煮切る→水を加える→砂糖・醤油・ダシダーを加える→沸騰してきたら牛肉を入れて10分ほど弱火で煮込む→お湯を切った玉ねぎを加えて少し煮た後で火を止めて蓋をして味を染み込ませる、といった感じです。
いきなり完成でーす!
心の師、範馬勇○郎先生も「飽き果てるまで喰らえッッ!喰らって喰らって喰らい尽くせッッ!!」と仰っていましたので、嫁ちゃんと一緒に早速実食。
うんまーい!凄く美味しくできました!(嫁ちゃんも「お前は田舎で屋台やればいいよ!」と褒めて?くれました。)
自分で料理をするとなると、ベトナムでははじめに材料を揃えるのが少し大変ですが、これからもちょくちょくお料理をしていきたいと思います。
次回は、ホーチミンのイベントに行った時のお話をしたいと思います。